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廃材×ピッケ ワークショップ@玉島 IDEA R LAB


3月31日日曜日、今年も、廃材×ピッケの絵本づくりワークショップで、IDEA R LAB(岡山県倉敷市玉島)へ出かけてきました。IDEA R LAB は、街から出た廃材をクリエイティブに素敵によみがえらせる「クリエイティブリユース」の拠点かつ実験場です。大月ヒロ子さんがご実家をリノベーションして2013年につくられました。今も進行形で、ラボ周辺では空間までもがクリエイティブによみがえり、モノ、コト、ヒトが循環する豊かなコミュニティが育まれています。

子どもたちがそろいました。春の陽射しの中、徒歩1分のマテリアルライブラリーへ移動。ここでは、収集、分類、整理された廃材たちが、最初の役割から自由になり、材料に戻って魅力を放っています。子どもたちは、その「宝の山」に分け入り、由来を教えてもらったり、手にとり眺めて、カタチや色、重さ、手触りを存分に味わっています。大月さんが手にしたのはシャケの皮。「何だと思う?」の問いかけに正解が出るのは、さすが玉島っ子です。たっぷり遊んだあと、お気に入りをひとつ選んでお土産にもらいました。

ラボへ戻って、廃材で見立てあそび。同じものをいくつも並べてみたり、違う方向から眺めてみたり。同じ材料でも、組み方や並べ方で違ってみえます。

洗濯バサミ3つを三角に並べて凧、糸巻やフックで構成したのはカメのお城、プラスチックのコップを3つ積んだ世界には雨が降り、黒いゴムのネットはカエルの卵になりました。発見した自分のカタチをデジタル積木でつくり、それぞれのお話の世界がふくらんでいきます。

次は録音。暖かな陽気に誘われて、次々と庭へと散っていきます。敷かれた割れ瓦を踏み鳴らしたり、蛇口から水を流したりと、効果音を工夫する姿もありました。

6歳さん作。1見開き目の音は、割れ瓦を踏む音です。

続いて製本。できあがった絵本のページをさっそく開いています。

発表会。5歳さんは、自分の声に照れてテーブルの下にもぐっていました。

中学1年生さんの作品は深くて、小さい子たちも大人も感嘆しました。

今回、神戸からアートラボきたあゆみさんがお手伝いに来てくださり、私も大月さんも余裕をもって楽しむことができました。
玉島のゆったり流れる時間の中で、材料に触発された子どもたちが紡ぐ物語世界で一緒にあそべることは、ほんとに至福で、訪れるたび気持ちが満たされます。

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【 IDEA R LAB 】大月ヒロ子さんが、故郷玉島のご実家をリノベーションしてつくられたクリエイティブリユースの拠点かつ実験場。2013年8月オープン。
http://www.idea-r-lab.jp/
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使用アプリ:  ピッケのつくるえほん for iPad
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